店主の日記/2011-06-28
オリンパスペンEEその3
オリンパスペンEEをご紹介しておきます。
1961年発売です。この機体はシャッタースピードが2段(1/30,1/250自動切替)になっていましたので1962年以降のものです。当初は1/60のみでした。これはトップカバーを外さないとわかりませんが、耳を澄ましてシャッター音を聞けば、音の違いでわかります。
レンズの周りはセレン光電池の受光部になってます。ここで光量により発電されたわずかな電気で中のメーターを動かし、その動きの差(=光量差)で露出とシャッタースピードを決めてくれます。ファインダーをのぞいて撮りたいものを決めたら、後はシャッターボタンを押すだけです。
光量が足りない(暗い)ところで撮ろうとすると、ファインダーの中に赤い樹脂の板(通称赤ベロ)が出て、シャッターが切れません。レンズキャップをしたまま写してしまったなんてことはおきません。
後ろ姿です。右側のギザギザのダイヤルを親指の腹で回して、フィルムを巻上げます。フィルムのカメラを使ったことがあっても巻上げはカメラがやってくれるものだと思っていらっしゃる方がありますが、これは人がやります。
フィルムカウンタです。撮った枚数をカウントします。ペンEEの場合は自分でセットします。36枚撮りのフィルムでしたら、倍の72枚撮れますから、真ん中のギザギザを指の腹で回して矢印を72の所にセットします。撮るたびにひとつづ"0"に戻っていきます。目盛りは2枚ごとです。
画像は24枚撮り(48枚)を撮り終わった結果、50枚以上撮れたことを示しています(笑)
もうひとつセットしないといけないのが、このフィルム感度です。ペンEEはASA200までのフィルムしかつえませんので、実質はASA100のフィルムを使うしかありません。ASAというのは現在のISOと同じ意味です。
フィルムのカメラを使ったことがあってもフィルム感度をセットしたことがないという方がいらっしゃいますが、パトローネ(フィルムの缶)の識別をカメラが読んでセットしているもので、ペンEEの時代のカメラは人が合わせます。
下側です。左からフィルム巻き戻しの時に押すボタン、三脚穴、裏ブタロックのレバーです。
裏ブタを外すにはロックレバーを起こして、半回転させ、静かに本体下側にずらします。
裏ブタを外しました。底板と裏ブタは一体です。
オリンパスペンEEがお家で使わずそのままになっていませんか? カメラ修理してもう一度お使いになってみてください。
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