memo/2012-12-23
カメラ修理・フジカGE
当店のレピーター様から承った修理。お母様が以前使われていたと言う事だった。
外観は汚れと錆、電池ボックスが液漏れで錆びている状態でお預かりした。電池はNR-52という水銀電池を2個使う設計で、シャッターはセイコー社製の電子シャッターを使用している。シャッターの細部仕様は異なるのだろうが、この電子シャッターと電池2個を使ったものにはミノルタ・ハイマチックE、オリンパス・35EC等がある。電子シャッターゆえに、電池がないと使えないのである。
電池NR-52は今は生産されておらず、電池ボックスにアダプターを入れる方法で対応する。アダプターはビックカメラやヨドバシカメラで買う事も出来るが、当店は独自の方法で電池ボックスを改造することなくLR44アルカリ電池を使用するようにしている。
幸い、電池ボックスの液漏れによる錆を丹念とると電気的には問題がない様でシャッターは切れる。露出の調整をして、レンズ及びファインダーを清掃、合わせて外観の錆をとると往年の姿を取り戻した。
時代を感じさせるのは、電子シャッターを表す「原子核に電子が回ってるのをデザイン化した」マークだ。そう言えばあの頃の家電にもこんなマークが盛んに使われたような気がする。
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