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店主の日記/2018-04-18

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Tag: カメラ修理 ツァイス イコンタ521

バリエーションが多くてうまく整理できない

カメラ修理・ツァイス・イコンタ521

イコンタ521の修理を承りました。ツァイスが手がけた最初のカメラと言われています。イコンタ521は1929年に発売された520に続き、1938年に発売されたものです。レンズの違いもあり、またフィルムサイズや連動距離計つきなどを含めるとうまく整理できないですが、店主なりの理解は「スーパーイコンタ」と呼ばれると連動距離計付き、「セミイコンタ」というとフィルムサイズが6×4.5のセミサイズ、「イコンタシックス」というとフィルムサイズが6×6というぐらいです。連動距離計付きでセミ判なら「スーパーセミイコンタ」というような呼び方になります。
では、数字での呼び方ですが、520からスタートしてモデルが出ると一つ数字が増えるということのようでフィルムサイズは6×4.5のセミ判を基準にして、「/16」が6×6判、「/20」が6×9判、530番台のものが連動距離計つきのスーパーイコンタになるようです。ですからこの個体は「Ikonta 521/20」ということになります。

ツァイスという会社自体もやや複雑で、ドイツが東西に分かれていたいた頃は東側がツァイス・イエナ、西側がツァイス・オプトンという具合で、更に戦前からのレンズのブランドがバッティングし、イエナがこのブランドを使えない頃は、例えばテッサーが「T」とだけ表示されたものもあります。カメラの製造は製造会社であるツァイス・イコンが担当しており、このカメラにも「IKON」の銘が入っています。このイコンブランドは販売地域を分割することで東西ドイツの双方が使ったようです。

この個体はレンズ:ノヴァー75mmF4.5、シャッター:コンパーで、当店のレピーター様よりのご依頼です。症状はシャッタースロー及びセルフタイマー不調、レンズ後玉くもりということでお預かりしました。レンズくもりは拭いただけでは取れず軽く研磨をすることになりました。また、ファインダーに6×4.5の樹脂枠が嵌っているので取り除いて欲しいとのことでした。6×9判なのになぜ?と思いましたが、これも調べると中枠を取り付けることにより6×4.5判16枚撮りでも撮影可能だったらしく、その中枠はなくなってしまったということだと思われます。

80年も前のカメラです。そしてこれからも写真が撮り続けられます。素晴らしいですね。



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