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店主の日記/2015-11-12

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LV(ライドバリュー)リング

カメラ修理・ヤシカminister-D

ヤシカ ミニスターDです。

先日のキャノネットQL17のお客様からの同時受注です。ヤシカミニスターは1960年に発売されたセレン光電池式の露出計を持つカメラですが、このミニスターDはセレン光電池よりCdSセル式に改装されています。レンズ、シャッター等の変更はありません。

さて、ミニスターの最大の特徴は遊星ギヤを採用したLVセットリングです。大変よく考えられた設計で感心させられます。が、その一番の売りが経年でその快適さを失っていることが多いです。それはリングの隙間から埃が入ったり、潤滑のグリスが古くなって固着し、最悪の場合はリングが回らないということが発生します。

この個体は外観は大変きれいでした。おそらく革ケースに入っていたものではないかと思われます。症状は前述のLVセットリングが重いこと、露出メーターの針が安定しないこと、ファインダーのくもりで距離計の二重像が合わせられないこと、そして最後にシャッターが油粘りで固着の状態でした。

順番にカメラ修理状況を説明すると、LVセットリングは分解清掃の上、摺動部に熱にも強いシリコングリスを薄く塗布しました。露出メーターはスイッチの接点が腐食していたために導電が不安定でした。ファインダーは清掃しましたが距離計の二重像が薄く、ハーフミラーをヤシカの別機種のもの(中古良品)と交換しました。しかしなんで?というぐらい二重像が狂っていて、調整に手間取りました。シャッターは分解清掃です。先のキャノネットと同じコパルのSVシャッターですが、シャッターチャージはヤシカのラックアンドピニオン方式に対してキャノンはレバーアーム式となっており、シャッターメーカーであるコパルの客先仕様に柔軟な設計力が良くわかります。同じシャッターを使ったキヤノンとヤシカですが、この点(写りとは関係ない問題ですが)についてはフィルムを巻き上げてみるとよくわかります。



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