店主の日記/2015-06-25
Tag: カメラ修理 オリンパス オリンパスフレックス 二眼レフ
大きめのレンズ
過去、オリンパスにも二眼レフカメラがありました。1952年から4年間ぐらいに6機種が販売されています。この個体は其の内の1953年製のB型と呼ばれるもののようです。
オーナーは街撮り写真をこよなく愛する方で、もちろん普段はデジイチをお使いのようですが6×6の写真を撮ってみたいとのことで、ネットオークションで購入されたものをお持ち込みになりました。この二眼レフはサイズ的にはローライコードのコピーですが、F2.8の大きめのレンズを使用しているのが気に入ったようです。ローライコードのコピーモデルは大概F3.5のレンズを使用しています。
この時代のオリンパスのレンズに共通ですが、通称「ズイコーくもり」と呼ばれているレンズくもりが発生しているものが多く、この個体も例外ではありませんでした。当店でも過去にアイレス・フレックスに使われていたオリンパス・ズイコーレンズで経験したことがあり、レンズを研磨してみてダメな場合はご返却するお約束でお預かりしました。
幸い、当店のくもり取り研磨で写真が撮れるレベルになりましたので各部点検修理を行いました。
コキング機構付きでレンズに合わせてかシャッターユニットも大きめのため、他のローライコードのコピーモデルよりは持った感じもズシッときます。
=== スペック ===
シャッター(セイコー社 #0)
1/400,200,100,50,25,10,5,2,1,B F2.8〜F22
F接点、セルフタイマー付き
レンズ
F.Zuiko 75mm,F2.8
その他
シャッターボタンロック、多重露出、スタートマーク式フィルムセット
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