店主の日記/2013-05-17
ハーフサイズカメラ
先日のAV-1のお客様が「こっちも見て欲しい」と言って置いていったカメラです。
オリンパスペンが発売されて以来、日本ではハーフサイズのカメラがブームとなり、各社からいろいろなハーフサイズカメラが発売されました。先月ご紹介したヤシカハーフもそのひとつです。フジカドライブは1963年に発売されたフジカハーフにワインダー機能(自動フィルム巻き上げ)をつけた様なもので、1964年より発売されました。リコーオートハーフと同様、セレン光電池による露出メーターとゼンマイ駆動によるフィルム巻き上げ機構です。
画像は別にわざわざ台の上のせて撮った訳ではなく、本体下側に見えるのはフィルム巻上げのためのゼンマイ巻上げノブです。
この個体は故障したまま長く使われていなかったようで、シャッターボタンが引っ込んだままでした。故障はシャッター周りを疑ったのですが、ゼンマイの不良でした。また、露出もセレン光電池が弱っているので調整してみましたが、内部に使われている半固定抵抗では調整しきれず、固定抵抗に置き換えました。
このカメラのシャッターはSEIKOSHA-Lと有りますが、露出計からのメカニズムで2枚羽根のシャッタースピードと4枚羽根の絞りを同時に動かしてEV値(明るさ)を決めるようになっていました。なかなか巧みです。そのためか、このフジカドライブはオート機能だけでなく、マニュアルでの撮影も可能で、最速シャッタースピードは1/300です。
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