店主の日記/2013-04-19
里帰りカメラ その2(オリンパス35RD)
当店のレピーター様からの4台目の修理ご依頼です。また珍しいカメラを修理させて頂くこととなりました。
このカメラはオリンパスですが、海外のみで販売されたカメラで、国内にはありません。国内には兄弟モデルの35DCがあります。大きな違いはマニュアル撮影が出来るところで、最悪、電池が無くてもマニュアルで撮れます。逆に国内向けに販売された35DCはフラッシュマチック等の機能がついてシャッターも電池が無いと切れない、オート専用の電子カメラとなっています。
国内は誰でもきれいに撮れる仕様、海外ではシンプルなマニュアルの機能で確実な機構を採用したのかと思われます。
フィルム巻戻しノブがオリジナルのものでない、露出が不安定、レザーも張替えたいとのご依頼で各部点検・整備をさせて頂きました。修理を始めてみると別の修理人の手が入っており、思わずうなってしまう様な修理箇所がありました。巻戻しノブに代用品を使ったのもこの修理人と思われます。
巻戻しノブはジャンクの35DCからもらい、元の姿に戻りました。レザーもきれいなものがあれば35DCのものを張って、オリジナルの雰囲気を保ちたかったのですが、経年変化はどれも同じでお客様に満足頂けるような良いものがありませんでした。これは黒のレザーで張替えました。
お客様は海外のオークションで手に入れられた様です。里帰りカメラはGWのお供にするとのことでした。
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