店主の日記/2012-01-27
カメラ修理・フジカ35-EE その3
カメラ修理は完了しました。このカメラもこのブログでは初めてですし、また、特徴があって面白いカメラですので、やや画像が多いですがご紹介しておきます。
どっしりと大柄なカメラです。調べましたところ、1961年発売とのこと。50年も前のカメラですね。画像左の格子の入った窓がセレン光電池の受光部です。また、右のファインダー窓の下で、「Fujica」のロゴの左の丸いノブはシャッタースピードのロックで、1/15以下(1/8,1/4,1/2,1,B)はこのノブを上に上げながらシャッタースピードリングを回さないと設定できません。また、露出計もこのシャッタースピードの時はオフ状態になります。
上から見ます。すっきりしていますね。アクセサリーシューの横の丸い表示は距離表示です。メートルとフィートで書かれています。あとはシャッターボタンと露出計の窓です。普通はフィルム巻上げレバーと巻き戻しノブがあるのですが、このカメラはトップカバー側にありません。
後ろから見ます。ギザギザのところが距離(ピント)合わせのノブです。親指の腹を使って回します。これならピント合わせのとき、両手でカメラをしっかりホールドできますね。このデザインのためフィルム巻上げレバーはアンダーカバー側へ、またフィルム巻き戻しノブはトップカバー側面に配置されています。
もうちょっとアップで見ておきます。右がフィルム巻き戻しノブです。軸方向を90°曲げています。
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このカメラの面白い特徴は、絞りリングをオートにすると、シャッターボタンがポップアップすることです。マニュアル撮影では引っ込んだままですが、ちゃんとシャッターは切れます。
左:シャッタースピードの表示はここにあります。1/1000〜1秒、Bです。
右:フィルム巻上げレバーとカウンターはアンダーカバー側です。
このカメラが他のいわゆるEEカメラと違うところがもうひとつあります。それはメーターが振れないとき、絞りは絞ったまま(F22)で動かないということです。他のEEカメラはメーターが振れないときは開放まで開くものがほとんどです。ご注意を。但し、このカメラはオート撮影でメーターが振れないときはファインダー内のオレンジの丸印が赤に変わり、撮影者がわかるようになっています。
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