店主の日記/2011-10-17
カメラ修理・コニカⅢ
しばらく前にコニカⅢAのカメラ修理をさせて頂き、そのときに自分でも一台持ってみたいと思いました。今回はコニカⅢですが、ジャンクが手に入りました。ⅢAはファインダーに大型のプリズムがのっているものですが、大きな違いはそのくらいです。
ジャンクと言ってもそこは名機、結構いい値段しますね(汗)この個体はシャッターがやや粘っていることと、ファインダーの汚れぐらいでしょうか。あまり外観上のダメージもありません。素人?の修理歴があるようで、カウンタのカニ目ネジに滑りキズがあるのが残念です。軽整備で済みそうなのでちょっと整備してみることにしました。外の天気もいいので撮ってみたくなった訳です(笑)
早速、レンズ前玉を外し、シャッターユニットを後玉レンズごとゴソっと外し、シャッターの「拭いて・吹いて」を行ないシャッターの粘りをとりました。シャッターの各速度を確認して行くと… あーあ、ダメでした。Bでシャッターが保持しません。となると、絞りの後ろ側は「拭いて・吹いて」ができても絞りの前側はそれができません。
シャッターも前から開けて見なければなりません。店主のジャンクなんで簡単にしておこうと思ったのですが、古いカメラはやっぱり簡単にはいきませんね。開けなきゃいけないのなら、きちっとやることにします。ダボ(羽根の旋回支点になる出っ張りのことです)が飛びやすい絞りも開けて、一枚づつきれいに拭く方がいいですし(それでもダボには注意が必要です)、絞りを開けるなら同時にシャッター羽根もバラバラになりますからきれいに清掃することになります。
ダボがダメになってもちゃんと直す方法もあります。師匠たぬきに教えてもらったことがあり、昔の修理人はみんなそうして直したそうです。店主も別の機種でやったことがありますが、交換部品がないカメラ修理では大事な技になってくるかも知れません。でも、「どうしても」という時以外はやりたくない修理ですね(笑)
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