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店主の日記/2016-08-23

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ハーフサイズカメラ

カメラ修理・オリンパスペンEE-3

ハーフサイズカメラといえばこのオリンパスペンEEがすぐ思い浮かびます。そのオリンパス・ペンEEの実質的最終モデルのEE-3のカメラ修理を承りました。

ハーフサイズとは35mmフィルムを使うカメラの一コマを半分にして撮影するカメラで、36枚撮りのフィルムでは72枚撮れるということになり、フィルムが高価だった頃に多くのカメラメーカーが手掛けたフォーマットです。

ところでオリンパス・ペンとペンEEとは同じペンですが大きく違います。ペンがマニュアルなのに対してペンEEは完全オート。ファインダーで構図すれば、あとはシャッターボタンを押すだけ。と、言ってもフィルムの巻上げはありますが。EEとは別のカメラメーカーでも使っていますが「Electric Eye」と言う和製英語で、露出(ほとんどが絞りのみ)のオート化のことですが、このペンEEは明るさに応じて2段のシャッタースピードとなっており、EEより進んだ、その後電子式シャッターの実現で一般的になるAE(Automatic Exposure=自動露出)と言う方がふさわしいのかも知れません。しかし電子回路は一切使われておらず、完全な機械式の2段シャッター(1/30,1/250)と絞りのオートです。またピント合わせの必要も無いのは固定焦点のためで、遠くも近くもまあまあいいピントで撮ってくれると言うことです。このペンEEのレンズは2mぐらいの位置が焦点でこの位置のジャストピントの時は驚くような写りです。

オーナーはおじい様の使っていたものを譲り受けたようです。またフィルムカメラは使ったことが無いので他にもフィルムカメラがあったようですが、このペンEEから始めたいということで整備を承りました。
カメラはレンズカビ、モルト交換、露出調整等の一通りの作業を済ませると問題なく使えるようになりました。ハーフサイズなので36枚撮りのフィルムを入れると80枚近く撮れる時もあり、季節が変わっても撮りきれないということがあるのが良いところでもあり、悪いところでもあります。

特にフィルムカメラビギナー様に申し上げますが、ハーフカメラの場合、撮りきれなくても現像へ出す様にしないと何時か忘れてそのままになってしまい、写真プロセスの楽しさに気がつかないままになってしまいます。現像へ出すひと手間も楽しんでもらいたいと思います。



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