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店主の日記/2016-07-06

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Tag: カメラ修理 ローライ ローライコード5型

整備不良

カメラ修理・ローライコード5型

ローライコードがカメラ修理にやってきました。

持ち込まれたローライコードは露出不良で一度、他店へカメラ修理に出されたとのことでしたが、巻上げ後もシャッターレバーがロックしたままレリーズできないことがたまにあることと、他店のカメラ修理から戻ってきた後、シャッターレリーズ・レバーが「ぶらぶら」としてしまうとのことでした。

ロックしたままになるということは以前カメラ修理した同型のローライコードと同じなので原因は推察できましたが、レバーが「ぶらぶら」してしまうと言うことは原因がわかりません。お客様はもう一台同型のローライコードをお持ちで、比べると確かにレバーが「ぶらぶら」しています。

このカメラはレバーをカメラに向かって左に倒すとシャッターチャージします。その際、バネ力で元の位置まで戻るのですが、このバネ力がないため左方向に(ぶらぶらと)レバーが動いてしまうのです。尚、シャッターレリーズはレバーを右方向に倒すとできます。倒した後はロックがかかり、フィルム巻上げをしない限り、レバーは右にも左にも
動かすことはできません。

前カバーを外して原因を探っていくとやはりシャッターユニットの中の問題のようです。シャッターユニットは分解痕跡があります。分解しながら何度も動きを確認するとやっとわかりました。他店の組み立てミスです。

ギヤが1歯、噛み合わせが違い、画像の大きい方のギヤのある部品が元に戻りきれず、レバー部品をそのバネ力で押せなかったようです。但し、正常にシャッターチャージは出来、シャッターも切れます。またレバーが「ぶらぶら」する故に、ロックが外れる位置に来ないことがあることがわかりました。

確かに微妙な組み立てミスですが、レバーが「ぶらぶら」するという問題ははっきりわかりますから、他店のこのカメラ修理は「?」と思いました。
カメラ修理・ローライコード・コンパーラピッド



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