店主の日記/2016-06-16
Tag: カメラ修理 マミヤ マミヤ6 オートマット
マミヤ6(シックス)の最終形
マミヤ6については過去にもカメラ修理をご紹介したことがありますが、距離計連動のピント合わせをするためにフィルム面を前後させる機構のついた独特なものです。他の同様のスプリング(蛇腹)カメラのほとんどが単なるファインダーでピントは目測でしかないか、或いは二重像合致式距離計ではあるものの、ピントはその数字を見てマミュアルで合わせるカメラですので、それに比べると画期的なカメラでした。但し、フィルムの入れ方はちょっとだけ面倒です。
過去カメラ修理させていただいたマミヤ6は6×6と「セミ判」と呼ばれた645の切り替え式で、レンズはオリンパス・ズイコーレンズを採用していました。またフィルム巻上げとシャッターチャージは同時にできませんでした。
今回カメラ修理したマミヤ6・オートマットはこのシャッターチャージをフィルム巻上げと同時に行える(セルフコキング)ように改良され、加えて、645の廃止、レンズをマミヤ・セコールに変更したマミヤ6の最終形となります。
この個体は革ケースに入り、外観では前フタのレザーが剥がれてしまっていましたので似たようなシボ(革模様)のレザーで補修致しました。全張り替えでもいいのですが、前フタのみの小部分ですので、オリジナルを残した方が良いと思いました。他はレンズ・ファインダー清掃や距離計の調整を行いました。
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