店主の日記/2015-10-09
トプコン 35L
トプコン35Lです。今年始めに35Sのカメラ修理をいたしましたし、5月にも35Sの試写を行っておりますが、この35LはLVタイプの露出指標があり、シャッタースピードリングに対応して絞りリングが連れ回りするようになっています。
35Sとの違いは細かいところでダブルストロークの巻き上げレバーは35Sより若干長いものになっており、またアクセサリーシューにも改良が加えられているようですが、その他は35Sと変わらないようです。
前回試写した35Sはファインダープリズムのくもりでファインダーがやや見づらいものでしたが、この35Lは清掃するとスカッと抜けるように良く見えます。ファインダーが大きく、本当に見やすいです。ここからは想像ですが、ダブルストロークの巻き上げ、大きいファインダーからライカM3をある程度意識したのではないかと思いました。但し、このカメラはレンズシャッター機です。シャッターユニットはセイコーMXLで最後の「L」がLVタイプを表しています。
この個体は部品取りのジャンクカメラとして買い込んだ数台入りの箱の中に入っていたもので、外観は最悪に汚れており、アンダーカバーはやや錆びて、シャッターは粘りで切れずという状態でした。またトップカバーに目立ちませんが凹みがあり、これはジャンクとして扱われるうちにそうなってしまったのではないかと思われました。
シャッターおよびファインダーの徹底清掃、およびカメラ修理で写真が撮れる状態になりました。後日試写してみます。このトプコン35S・Lは中古市場でも意外に人気があるようです。このカメラを見ていると何かわかるような気がしてきます。
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