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店主の日記/2015-05-26

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Tag: カメラ修理 オリンパス ペンEES-2

マニュアル露出?

カメラ修理・オリンパスペンEES-2

ペンEES-2のカメラ修理を承りました。お客様は「マニュアル撮影時に赤ベロが出てしまうので露出不良だと思う」とのことでした。確かに絞りをフラッシュ時の絞り位置にするのですが、オート撮影時の露出不足の赤いインジケーター(通称赤ベロ)がファインダー内に出てしまいます。

内部へのアクセスのためレザーを剥がすことにしましたが、この個体は元々のレザーの上に両面テープで黒のレザーが貼られており、ちょっとやりにくかったです。観察するとフラッシュ時のマニュアル位置の時は赤ベロが上がらないようにストッパーが働くのですが、これが当たらない状態になっており、その原因は鏡筒の取り付けネジの緩みでした。このネジは交換されており、しかもネジ頭の形状が大変特殊なものでした。通常のナベコのネジに交換し、しっかり締めこみました。

どうもプロでない人が、何かしらの理由で手入れをしたものと思われます。その他各部点検のカメラ修理を行い、完了です。

ペンEEシリーズはフラッシュモードのマニュアル絞りでは撮れません。フラッシュ使用時は赤ベロが出ている明るさ以下(内部メーターが振れない状態)であることが条件です。赤ベロが出ない状態ではシャッタースピード(2段で1/250と1/30)も絞りも内部メーターの検出値が優先されてしまいます。



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