店主の日記/2014-10-02
ペンタックスSPのカメラ修理
ペンタックスばかりが続きますが、決して意図的ではありません。続くときは続くものですね。画像は測光スイッチの見える側から撮って見ました。
何回もご紹介しているペンタックスSPのカメラ修理です。SPのカメラ修理の主な箇所は
1)電池ボックスの液漏れによる露出計不動
2)プリズムのクッションに使われているモルトの加水分解によりプリズムが腐食して黒い線が出る
3)レンズの茶変色
が多いです。当時のカメラは大切に使われていましたからケースに入ってキズや汚れのないものが多いのですが、大概このどれかがあります。残念ながらレンズの茶変色は修理はできません。
今回の個体は電池ボックスの液漏れとレンズの茶変色でした。幸運にもプリズムの腐食はありません。湿気のない環境で保管されていたと思われます。またシャッタースピードも要調整でした。実はこの電池ボックスの液漏れのカメラ修理が大変です。電池はLR-41に簡単なアダプタをお付けしています。もちろん電圧も違いますから露出計も調整です。
惜しいですね、レンズの茶変色。露出値にもやや影響が出ています。オーナーには、カラーで撮って色合いがおかしいようなら中古のレンズを探される様、アドバイスさせてもらいました。逆にそのちょっと違った色合いが面白いかもしれません。試写せずにお客様にお返ししたのは失敗でした。
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