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店主の日記/2013-07-26

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Tag: カメラ修理 トプコン MINION35

珍カメラの修理

カメラ修理・トプコンMINION35

ブログが久しぶりになってしまいました。別にこれと言った理由はありません。暑いですが、元気にやっています。過日ご案内した写真展も着々と準備をしています。

さて、今日は本当に珍しいカメラの修理を承りました。このブログでのメーカーとしては初めてのトプコンです。トプコンは現在は測量機等のメーカーですが、かつてはカメラも生産しており、2眼レフのプリモフレックスは今でも結構見かけます。また、一眼レフのトプコンREスーパーもマニアうけするカメラです。この頃の社名は東京光学機械株式会社でしたが、現在は株式会社トプコンとなっています。

このカメラはミニヨン35という大変小さな35mmカメラです。普段は小さいと思えるオリンパスペンよりまだひと回りぐらい小さいです。修理後の画像も大きさがわかり易いようにパトローネを並べてみました。今回はフィルムの巻上げ、巻戻しができなくなったと言うことでお預かり致しました。キズひとつないような外観も大変きれいなカメラでびっくりしました。

ちょうどバルナックライカを小さくしてレンズシャッター機としたようなカメラです。このカメラに関する情報はほとんど有りませんが、ライカを基本とし、レンズはテッサー形式でシャッターもセイコーですのでゆっくり見ていけばわかると思いながら確認を始めました。小型だけでなく、機械加工もしっかりしています。本当に真面目なMADE IN JAPANだと思います。。

いや、MADE IN JAPANでは有りませんでした。
MADE IN OCCUPIED JAPANで、サンフランシスコ講和条約前のカメラでした。

レンズやファインダーにくもりは無く、シャッター、絞りにも粘りは有りません。フィルムの送りの問題だけです。レンズボードの前ネジ4本と底側のパトローネのガイドを外すとレンズボードが簡単に外れました。シャッターは切れますのでボディー側に残された巻上げ機構とカウンター、シャッターとの連動を観察して注油・調整を行ないました。テストフィルムを1本通してみて、36枚ちゃんと送れてカウンターも動くことを確認しました。フィルムの巻戻しはリリースボタンが有りませんし、ライカのようなレバーもありません。ちょっと面白い方法で巻き戻すような構造となっていました。



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