店主の日記/2018-03-08
キャベジンは知っているけど
コーワ6MMの整備を承りました。このカメラは1968年に発売されたコーワ6の改良機で1972年より販売されたものです。
コーワはあのキャベジンとかバンテリン等の医薬品メーカーとしておなじみですが、かつてはカメラ事業も展開していました。現在も望遠鏡や双眼鏡は製造しており、プロミナーのブランドが使われているようです。
先週レンズ部分のみご紹介したのですが、これがカメラ全体の画像です。ボディ側にはほとんど問題がなかったため、お客様のご要望通り、モルト(遮光用のスポンジ)を交換したのみです。シャッターのスローが不調ということでしたのでレンズを分解することになりました。また、ヘリコイド(レンズ送り出しのネジ部)グリスも劣化しているのかスムースでないので分解し、グリスを塗布しました。
このコーワ6MMはシャッターが交換式レンズの鏡筒内に入っている120フィルムの一眼レフで、ハッセルブラッドと同じ仕組みです。シャッター不調の時はレンズを分解しなければなりません。確かに部品が多くて面倒ですがシャッター自体は見慣れたセイコーのシャッターで他のレンズシャッター機となんら変わりはありません。スローガバナーを清掃してシャッターも快調になりました。整備完了です。
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