店主の日記/2017-05-11
ロゴがおしゃれだ
キヤノン初のレンズシャッター機であるキャノネットの修理を承りました。
1961年、キヤノンはカメラ製造業界の反対を受けながらもこのキャノネットを発売しました。このカメラは当時の同等のカメラと比べ低価格だったこともあり、2年間で100万台も販売したと言われます。
ジャンクとして見かけることが多いのも確かですし、カメラ修理のご依頼を頂くことも決して少なくないことから、未だに数多くのキャノネットが存在しているもの確かです。現にこのブログを書いている段階でも更に一台、別のお客様のキャノネットのカメラ修理をしています。
面白いのはカメラ修理にやってくる個体はみんな革ケースに入っていて、長く使わなかっただけもの。経年による故障の原因もほとんど同じで、シャッター羽根が油分で貼付き、シャッターが切れない状態となっていたり、ヘリコイドグリスが抜けてピントリングがスカスカになっていると言ったようなことです。
このカメラはシャッタースピード優先のEEカメラですが、マニュアルでも撮れます。カメラの大衆化を狙って作られたカメラだけに現在のフィルムカメラ初心者にもぴったりだと思います。外観デザインもトップカバーがシンプルでロゴもおしゃれです。
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