店主の日記/2011-11-20
レンズ清掃の研究
海外製のカメラ・レンズのお問合わせを頂くことがしばしばあります。が、海外製はあまり経験がないのでお断りするものが多く、心苦しく思っています。お断りするものはレアものだったりする場合が多いのですが、お客様のご期待にいつも応えられないようでは情けない話です。
そんなことから、休日に安物海外製（笑）で研究をすることにしています。今日はそう言いながら簡単なもので恐縮ですが、ソ連製のフェドというメーカーのFED1と呼ばれるカメラの標準レンズだったインダスター10というレンズの清掃をしてみました。FED1はドイツのライカⅡのコピーということです。この標準レンズであるインダスター10もライカのエルマー50mm,F3.5のコピーと言われています。
外観が汚れたレンズでヘリコイドはスカスカ（笑）、絞りは羽根に粘り（油分の付着）は無いようでしたが、ゴミが詰まっているのか爪先では回せない程固いものでした。しかし、何故か鏡筒のメッキはキズひとつなくピカピカ、レンズもカビやゴミは見当たりません。
絞りの位置がエルマーとは違う様で、ちょっと修理屋仲間に電話で事前情報を採ったりしてバラしてみました。やっぱりエルマーのそっくりさんでした（笑）
修理屋仲間の話ではこれの後継レンズのインダスター22が「よく写るよ」とのことでしたので撮ってみたいと思います。
大体バラして並べてみました。中玉が外れてませんがこんな感じです。
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